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BS:次回の展示は伊藤存さんですけれど。。。どういう経緯で招聘するに至るんでしょうか?

KW:いつも思うのですが、東京中心オンリーの文化やサブカルチャーにいつも疑問を感じるんです。東京じゃないエリアから何か面白いコンテンツを持ってくるべきじゃないか、、、って思ったんで、それをやったんですよ。存なんかは、関西で生まれた文化だなーと強く思いますし、それを東京の観客に見て欲しい。特に今回の展覧会では、村上さん、奈良さんよりももう少し下の世代で、かつ東京でない文化の中でアートが成立する新しいカタチみたいなものを見せたいんです。

BS:お話しを伺っていて、原宿・青山・神宮前が交錯する非常に刺激的な場所に居ながら、でも絶対に外からの刺激を渇望しているのが「和多利浩一」っていう人間なんじゃないかと感じたんですが。。。

KW:そこには、決して戦略はないんだけれど、おいしいと感じるものしか出しちゃいけないのと同じで、自分自身がホントに驚いたことややりたいことを見せていかないと、美術館も伝えられないんですよ。もちろん味付けや翻訳の作業は必要な時はあります。けど、この美術館がNYにあったとしても、ロンドンにあったとしても成立するようなそういうレベルにまでは常に到達していなくてはいけない、そう感じていますね。


「子育てや、歳を取っていくこともアートにしていきたい。」

BS:和多利さんって、ワタリウム美術館のすぐお近くにお住まいでらしいですけれど、仕事とプライベートとONとOFFは区別されていますか?

KW:もちろん。・・・でも、比較的はっきりはしてない・・・というか、裏表をつくらないようにしよう。という風に最近特に考えるようになってきましたね。ON/OFFの切り替えならいいんですが、それが本音と建て前みたいになってきたら嘘ついているみたいでイヤでしょ。子育ても、歳を取っていくことや介護などもアートにしていきたいと思っています。そういう意味では生活と仕事とは連続してますね。

BS:でも、お忙しいからOFFの時間はほとんど無いんじゃないですか?

KW:それがね、最近はかなり時間を取るようにしてて、いままでの仕事量を100%だったとすると、今は60%くらいでそれを済ませるようにしてますよ。午前中は本を読む時間、それから夜中1時に家に帰ってからは必ず1本は映画を見るように務めています。これで、4日に1冊の本は読んで、週に7本の映画は見てる。今は自分を見つめ直す時期かな、、、とそう思ってるんですよ。実は。

BS:最後に、和多利さんのここ最近のサプライズ・トピックを教えて下さい。

KW:やっぱり、さっきの話じゃないですけれど日本にもいいものこんなにあるんだっていう再発見ですね。映画もそう、本もそう。あとは、ブルースタジオがやっているようなニッチな再開発は気になるし、がんばって欲しいと思っている。時代が変わるそのちょっと手前の時期に来てると思うし、ヒヂヤくん達のジェネレーションがまったく新しいカタチを出していかないと絶対よくなりっこないよ。ダメだね。全然違うカタチで出てきて欲しいなと心から思っています。


「もう一度、水の波紋展をする可能性は?」という問いに対しては「時代が求めるんだったらできる。ただし、同じ内容でやるつもりはない。」と和多利氏。その時までにどのような街をつくることが出来るか、そしてどのようなコミュニケーションのあり方を獲得できるか、、、「水の波紋展2」はその成果のバロメーターとなるかも知れない。



現在開催中の「伊東忠太展」



次回展覧会「伊藤存 きんじょのはて展」



子供達や教育をテーマとし、美術を超えた発言をしている。

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