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「でも、何はともあれ、ファイナンシングは無理なく慎重に。」
BS:戸山さんは「東西線沿線で」っていうのが条件でしたね。それは勤務地まで乗換無しで行けるという事だったと思いますが、本当に近い場所で探すとなれば、御茶ノ水や根津・千駄木なんかも考えられたんじゃないでしょうか?
戸山:そうですね。確かに。でもそのエリアに行くと都心に出るまでが大変になってくるんじゃないでしょうか。西麻布からタクシーで帰ってくるとしてもここなら本当に直ぐですよ。
BS:他に、、、戸山さんは確か、、、「南向きじゃなくてもいい」って条件もありました。
戸山:それと「ベランダは要らない」。だって、ベランダって僕はほとんど出ないんですよ。
BS:「南向きに広いベランダが欲しい」っていう方が一般的でしょうけど、戸山さんはそれが自分に取って本当に必要な条件じゃないって事をご自身で良く理解されてましたよね。そういう自己理解というか、、、つまり自分にとって本当に必要な条件とそうでない条件を見極める作業は、購入条件を有利にしますね。
平野:わたしの場合は、買い物が便利なところっていうのが条件でした。
BS:それとペット可。平野さんの場合は、いくつも物件を実際に見ながら条件を絞っていった感じでした。
平野:はじめは「会社まで歩いていける」っていう条件で探していたんですよ。でも「会社の為の家選びじゃない」と気付いて自分が本当に住みたいエリアをイメージしはじめたところから急に選択肢が広がりましたよね。結果的にはかなりの数を見ましたから、そのうちスケルトンの状態を透視できるようになるまでになりました(笑)。
BS:そこに関しては、ある意味お客さんを教育しました。「透視するように!」って(笑)。・・・これから住宅をお買いになられようとしている後輩の方々にアドバイスを頂けますか?
平野:賃貸の生活か、持ち家の生活かを金額だけでは判断できないと思いますが、できるだけ比較検討しましょう。私の場合は、月々の出費を考えると、賃貸では住めない環境で生活出来ていますから最高ですね。
戸山:でも、何はともあれ、ファイナンシングは無理なく慎重に。不安なことはエキスパートの方々から「サルでもわかる」言葉で納得いくまで説明してもらいましょう。出来れば書面でもらうようにすればベスト!
BS:ところで、戸山さんは海外生活が永いようですね。
戸山:16の時に、「お前なんか要らない。出ていけ。」と父親に言われまして(笑)、その後アメリカとヨーロッパを13、14年行ったり来たりしていろんな場所で生活して来ました。
BS:日本、特に東京の生活空間は、それ以外の都市と比較して戸山さんにはどう映りますか。
戸山:東京に戻ってきていつも思うのは建築物が「ちゃっちく」見える。
BS:それは、スケルトンが「ちゃっちい」って意味ですか。
戸山:そうそう。多分、国の政策なんかでメイドインジャパンが保護されてきた事もあったんだと思うんですよ。建築資材が高くついてきたんじゃないですか。ほんとはもっと安くいいものが出来たとしても、戦後私たちが選んできたものにはあまり選択肢がなかったんですよ。木造と石造の違いもあるでしょうし地震の問題もあるでしょうけれど、多分それ以前の問題。
平野:それと天井が低いのはどうしてでしょうね。
戸山:それはありますね。
BS:お二人は特に背が高いですからね。戸山さんのこの家は、スケルトンの状態で高さがあまり確保されていませんでしたから、戸山さんからの「床をできるだけ低く、天井をできるだけ高く」というリクエストは技術的にも厳しさが求められるもので、ブルースタジオでもシリアスに取り組みました。正直これはミリ単位の話でした。
戸山:ヨーロッパに住んでいた頃は天井裏でしたけれど、天井高はこの家の倍以上ありましたよ。
BS:日本なら、もう一つフロアをつくってしまうかもしれませんね(笑)。
戸山:あと、これは都市のレベルですが緑が少ない。それから、ひとりひとりのスペースが少ない。これは住宅でも、オフィスでも、街の中でも。。。とにかく、みんなパンパンですよ。日本のこの成熟した社会でいろんな商品で溢れているじゃないですか、そんな世の中で住宅や都市、不動産だけですよ。こんなにバリエーションがなくて窮屈な感じなのは。
平野:日本って、お城をつくった国で技術的にも素晴らしいんじゃないんですかね〜。
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