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「彼を口説いたんですよ。」

KN:実は、原さんのところにいた時から個人的にフライングロゴを集めてまして。。。というのも、知り合いのデザイナーがあるメーカーのロゴのグラフィックをつくっていて、僕がある日CMでそのロゴが動いているのを見て、そのデザイナーに「CMで動いてるの見たよ。」なんて言ったら、彼はぜんぜん知らないんですよ、そんなことは。これはつまりデザインがつくられてからテレビCMでそれが動くまでにいろんな人が関わってるのに、そのシゴトの流れ全体のシステムを当の本人たちは知らないんじゃないか?ってことです。このシステムの全体像をはっきりさせるってのは面白いぞと。つまり、これは誰がデザインして誰が動かして、誰がどの部分を担当したかの仕事の流れをはっきりしたかったんだと思うんですよ。それで、「モーショングラフィックス展」なるものの企画が出来ていったんですよ。独立してから企画を温めていって、そしていろんな人に会ってそれを実現しました。僕自身はグラフィック出身の人間じゃないですか、映像の展覧会しようとしてるのに、映像のことがちっとも分からない訳ですよ。。。(笑)そして菱川に出会ったんですが、彼はバリバリの映像畑出身じゃないですか。それで、「ちょうどいい!」なんて言って、展覧会始まる直前に彼を口説いたんですよ。「ドローイングアンドマニュアルで一緒にやろう」って。その時、彼は若くして会社の取締役やってたんだけど、展覧会終わる頃にはもう会社に辞表を出していました。

BS:出会ってから、その辞表提出までどのくらいの時間ですか?

KN:ええと、2ヶ月くらい。

BS:え〜っっっ!?原さんの時も、菱川さんの時も同じかも知れないけれど。出合いってそんなに早いものなんでしょうか?

KN:そう、早いんでしょうね。

BS:「モーショングラフィックス展」から「D&DEPARTMENT PROJECT」に移行するのは、それから4年後の2000年ですよね。この2つは内容的にはまったく違うように思うのですが、どのようにこれらは連続していったんでしょうか?

KN:そう。「モーショングラフィックス展」では、グラフィックデザイナーがクライアントから依頼を受けてデザインしたロゴがあって、一方でそれを動かす側のデザイナーがいて、最終的なアウトプットは、動くロゴ。つまりモーショングラフィックなんですが、その工程を分解して、デザイナーの名前を表示して展示をしたんですよ。それから、まだ動いたことのないロゴも20社ほどあって、それを映像のクリエーター達が動かすっていうマッチング企画もやりましたね。ある意味では、できるかどうかわからないものを企画して始めちゃった訳ですけれど、やっていく中でいろんな人とあって話をしたんですよ。で、いろんなことを考えるようになったんだけど、例えば、「○○賞」みたいなのって必ずあるじゃないですか、、、これは建築も含めてどの業界でも同じかも知れないけれど。それはそれでいいんだけれど、本当にそれが世の中で認知され売れていくっていうのはまた別の問題じゃないですか?友人のデザイナーが「○○賞」を受賞しました。パーティーがあります。行きました。パーティーの席で「いやあ、いいデザインだよ」っていうのは簡単だけど、「いいデザイン」なのは業界の中だけの話かも知れない。。。一回つくる作業止めてでも、過去から学んで「いいものはなにか」。これをはっきりしたかったんですよ。それで、「D&DEPARTMENT PROJECT」をつくった。

BS:いま言われた「いいもの」っていうのを誰が判断するんですか?




Motion graphics’97




ナガオカ氏が始めた「D&DEPARTMENT」。デザインリサイクルという新しい領域を提案。



大阪店外観

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