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「正々堂々とGマークに対してもの申そう」
KN:売り場ですよ。
BS:なるほど。お客さんが判断するってことですか?それは名古屋喫茶店時代の経験が生きているのかもしれませんね。
KN:そうかも知れない。だけど、お客さんが判断するというよりも、売り場そのもの、売り方が大切。仕組みというか、システムですね。いいデザインに対して「○○賞」を与えればそれでいいということではなくて、「それをどう売るか」「いいものをどう広めていくか」に頭使うべきですよ。一番いい例が「グッドデザイン賞」かも知れないけれど。。。
BS:「グッドデザイン賞」には、いろいろ発言されているし、エントリーもされましたよね。
KN:そう。よく言われるんだけど、「なんだかんだ言っても、結局Gマークとったらいろいろなところで取扱われるし、やっぱりよく売れるんじゃないの?」って。残念だけどこれは違いますよ。Gマーク取った企業は「Gマーク受賞商品!」なんて広告を打って。そうやって広めていくんですよ。つまり、Gマークそのものにはいいデザインを広める役割が無いってことでしょう、結局広告に依存している訳だから。。。そういうこととか、、、、いろいろ腹が立って発言してたんだけど、受賞もしてないのに偉そうなこと言ってるので、エントリーしたんですよ。受賞してから、その立場から正々堂々とGマークに対してもの申そうと。一次審査、ヒアリング、二次審査と順番にあるんですね。われわれも一次審査通った後で、審査委員長に呼び出されたんで、かなり言いたいこと言ったんですよ。「あなた達がGマーク出せば出す程、今のシステムではゴミが増えるだけじゃないか。」「グッドデザイン賞なんかそろそろ止めた方がいいんじゃないか?こちらはDマークを計画している。」くらいまで言いましたね。・・・それで蓋を開けてみると「審査委員長特別賞」で受賞しました。
BS:おめでとうございます!これはまさに有言実行ですね。晴れて発言するポジションを得た訳です。
KN:そう。今ちょうどGマークに対してプレゼンテーションする機会をつくっているところで、展覧会を11月14日からやります。Gマークの過去40年間の受賞商品を洗い出して、カタログを再編成する作業です。
BS:気が遠くなりそうだ〜。でも、展覧会は楽しみですね。是非思いっきりプレゼンテーションして欲しいです。
BS:ところで、ナガオカさんは日記でも自らを「デザイナー」と称されています。外から見ると、やっていることはもはや「デザイナー」ではなく、「プロデューサー」なのだと思うのですが、いかがですか。
KN:いや、「デザイナー」ですよ。デザイナーズブロックなんかで、若いデザイナーが「こんなのつくったぞ、どうだ!」っていう作品を見るじゃないですか。本当はものすごく羨ましいんですよ。そういう風に純粋にモノをつくるってことが。。。つくりたいから。でも、いいものを広めていくっていう方法がないのに、いいものをつくってもそれはもったいないんじゃないかと。。。
BS:ほら、やっぱりその視点は「プロデューサー」のような気がするな〜。
KN:いや、デザイナーとして今のデザイナーみんなに言いたいんですよ。「お〜い!ちょっとみんなやめろ〜」って。「今やってるデザインやめろ〜。やめて、今モノつくってる環境よ〜く見てみよう」って。
BS:古いもの、リサイクル。そういったものに興味を持つようになったのはいつからですか?
KN:いや、新しいものが好きなんですよ。これは本当に。
BS:分かってきた気がします。つまり、「モーショングラフィックス展」や「D&DEPARTMENT
PROJECT」はプロデュースワークかも知れないけれど、これはデザインするためのよりいい環境をつくり出すための作業だってことでしょうか。
KN: 結局、PCの普及によってある程度までのデザインは誰にでもできるようになったのかも知れない。それもあって、デザイナーと言う職能がちょっと危うくなってるんですね。「デザイナー」っていう肩書を自分で背負いながら、押し広げていきたいんですよ。「デザイナー」っていう職能を。
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