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向島の空家、沖縄の市場、トルコの洞穴にて、、、
BS:さっきみんなで小屋を組み立てましたけれど、最後に屋根をのせて番線でしばりつけてたじゃないですか。で、中里さんが「その一番端っこはくくらないで。そのままちょっと浮いたくらいにしておいて!」っていう言葉を聞いた時に、僕らが現場で大工にいうことと同じだな、なんて思ったんですよ。「そのガラスは捨てないで、あとで使うから。」みたいな。。。
KN:「もとのままがいい」ってことはよくありますよね。むかし繊維工場だったところを「これを何とか再生させたい!」って青梅の繭蔵というギャラリーの方から話があって、そこでこけら落としの展覧会をやったんですよ。ものすごい広いスペースで、ギザギザ屋根もあり、木枠の窓や土壁も残っていてとても雰囲気があったんです。ところが、ある時行ったらそのギャラリーの人も知らない間に、外壁に残っていたいい風合いのモルタル壁が真っ白に塗り込められていて、「なんで、塗っちゃったの。もったいないな〜」みたいなことがありました。それでも、その場所は面白いエネルギーが詰まっていたんですよ。昔の機械が残っていたエリアではインスタレーションの会場にして、そこではなん人ものボランティアスタッフの人たちと手づくりで会場をつくりました。
BS:中里さんはそういう、古い場所、一風変わった場所で展覧会されることが多いのでしょうか?
KN:そうですね。そういう展覧会は、3年前の向島から始まりましたね。
BS:そのキッカケを教えて頂けますか。
KN:INAXギャラリーでやっていた小屋の写真展会場に、突然ドイツ人建築家・プロデューサーのティートス・スプリーという人が現れて「東京の向島の空いた長家で写真展をやってくれないか」って僕に依頼してこられたんです。向島は僕の撮っている小屋のテイストの残る面白い街だからって言うんですね。彼と一緒に向島の街を巡ってここは面白いとも思いましたし、長家でやる写真展は一体どんな風になるのかという期待感もあり、彼の主催する向島ネットワークスというアートイベントに参加したんです。ギャラリー以外の場所でやった初めての展覧会でしたが、会場のつくりこみを手伝ってくれた人や見に来てくれる人、隣近所の人や雨やどりに飛び込んできた人など、、、そういったライヴ感がたまらなくあって、面白かったです。
BS:その後は、他にどんなところで展覧会をやりましたか。
KN:つづいて、同じ向島の工場でインスタレーションやる機会がありました。また、トルコのカッパドキアへは、やはりティートスに誘われて展覧会をやりに行ったこともあります。それで、「このエリアの中にいくらでも展示するところあるから好きな洞穴を使っていいよ」って見渡す限りの範囲を言ってるんですよ。地図でみたら山手線が余裕で入っちゃうくらいのスケールですよ!
BS:ホントですか???それ。
KN:それで、3日間ずーっと歩いて探して、やっといい山を見つけてその中で展示をしました。トルコからだけで無くて、いろんな国の人たちがカッパドキアの洞穴に来てくれて、ひとりひとりが皆ハッキリと感想をいってくれたんで、とっても嬉しかったですね。
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