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BS:フリーになって、仕事のやり方は変わりました?

MH:雑誌というものは、編集長が語っているものなんですよ。「室内」は山本夏彦が作って、山本が渾身の力で語っていたんだと、外に出た今こそ、はっきりとわかります。他の雑誌でも同じだと思います。編集長は、誰にどんな文体で語るか、その責任を全て負っているんです。だから逆に、「室内」にいた頃には「室内」のやり方で書けばよかったんです。フリーになってからは、媒体に合わせて書くケースももちろんあります。ですが今回のブルースタジオの本のような場合は、「誰に、どういう言葉で、何を伝えるか」を全部自分でディレクションすることになりますよね。「です。ます。」なのか「だ。」なのか。漢字とひらがなの割合はどのくらいなのか…そしてどんな価値観を軸に、何をどんな表現で伝えていくのか…「本を出版するということはこういうことなんだ」って初めて気付いたのは、それらに思い悩んだときでしたね。

BS:いやあ、失礼な言い方かもしれませんけれど、とても興味深い話ですね。本間さん、今後はどのようなお仕事をしていきたいと考えていますか?

MH:月刊誌はさんざんやったし、もう少し保存されるもののほうがいいなと考えています。情報の早さと多さだけではwebにかないませんから、いつまでも手元においておきたいものや、何度も読み返したり、眺めていたいものでなければ、本の生き残る道はないんじゃないでしょうか。だから、今はムックというスタイルには興味がありますね。ブックの良さにマガジンのノウハウを活かせるんですよ。

BS:良い雑誌の条件というのはなんでしょうか?

MH:変わらない、つまり信頼される、ということじゃないでしょうか。

BS:書く喜びというのはなんでしょうか?

MH:ポジティブじゃなくても、ネガティブでもかまわないんですが、私の文章を読んでくれた方から具体的なアクションを起こしてもらえることですね。



どんな事に対しても非常にはっきり、しかも正確に話して下さる本間さん。「ブルースタジオの本は、確実に私の編集者としてのステップアップになりました。後は、読者のみなさんからの反応を聞くのが楽しみ」とのこと。












本間さんの取材記録より2003年の「ミラノ・サローネ」見本市風景

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