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「鳥シリーズ」の原画拝見!

BS:以前手紙を書いていたような内容がメールに置き換わり、情報の伝達手段は変化していると感じます。その変化に伴って、郵便制度そのものが縮小していくとか、変革を求められるとか、そういう可能性があるのではないか、、、この認識は合っていますでしょうか、間違っているでしょうか。

MM:間違っていると思います。確かにあなた方の世代でそれはある程度事実かもしれませんが、日本はこれから高齢化社会です。実際に、郵便の数が減っているということは決してありません。請求書も、年賀状も、結婚式案内状、、、やっぱり郵便です。ただ、世代によっても、また性別によっても手紙を書く頻度というのは違うものです、若い人たちの文字を書く率というのは減っているんです。確実に。ボタンを押す率は増えているんだけど。。。だから、私たちは、特に若い人たちに「もっと手紙を書いてもらいたい」という狙いはありますね。それで切手のデザインの意図もターゲットも、若い人にウェイトを置くように徐々にシフトしているのは事実です。

BS:今まで、「切手デザイナー」である森田さんたちがマスコミ等に取り上げられるときに、「公務員にデザイナーがいる!?」のような切り口が多かったとおっしゃってらっしゃいましたが、確かに少し意外です。この「切手デザイン室」のオリジンというのは、どの辺にあるのでしょうか?

MM:江戸幕府の時には「お抱え絵師」と呼ばれる人たちがいました、、、それはつまり狩野派のことです。後に天皇中心の世の中になってくると、国のために「絵を描く」人々は、「帝室技芸員」と呼ばれるようになります。写真がまだそんなに普及していない時代ですから、「絵を描く」という仕事が国の権威を示す為にも大変貴重な存在だったんですね。二条城の壁画を描き、戦争の様子をすぐに描くといった具合です。その名前を受け継いだのが「技芸官」で、われわれも以前はそのように呼ばれていました。その後、ここの部署は郵政省から総務省に一時移され、「切手デザイン室」と呼ばれるようになりました。そして去年郵政公社ができた時にまた戻ってきて呼び名は「切手デザイン室」を引き継いでいます。

BS:切手の制作方法などは、やっぱり変わってきたんでしょうか?今ではもちろんデジタルだと思いますが、手書きの時代からデジタルに移行していくのはいつの頃からでしょうか。

MM:5年程前じゃないでしょうか?・・・(おもむろに、何枚かの絵を持ってくる)・・・これが手書きの原画ですよ!!!

BS:!!!!!これ、原画、、、本物ですね!当たり前ですが日本に一枚しかありませんよね!!!絵はものすごく大きいし、逆に実に細かい、、、いやあ、いつも大変お世話になっております。。。(笑)

MM:これは今出ている普通切手の「鳥のシリーズ」ですよね。大きさは6倍大。これらは全て、3〜4色で印刷出来るということと、上下の色はスタンプを自動で押す時検知が可能なような指定色であることが必要です。また年間に何億枚も刷りますから褪色や変色しないように印刷の版の構成・設計が必要になってきます・・・ただ「いいテーマを上手く描けば良い」というわけではありません・・・そういったことを全部考慮に入れながら絵を描いていくわけですね。



「デザイナーは今までなかった共通のイメージをカタチに出来なくてはいけない。つまりデザイナーは何でも出来なければいけない。」彼がそう言ったとき、「絵を描くだけでそれで良いということではないわけですね」と返すと否定された。「絵を描く」ということそのものに包含される力は、想像よりもっと大きい。



切手のデザインは、企画から始まる。時には、絵本やリーフレットも制作




アトムシリーズ




原画を手にする森田氏


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