デザインとは「イメージをカタチにすること」
BS:かなり漠然とした話しなんですが、、、森田さんにお伺いしたいのは、「デザインするとは何か?」ということについてなんです。
MM:、、、さて、何から話したらいいかな、、、?...design...日本語で言うと「意匠」ですよね。「意」というのは、「心」あるいは現代的には「image」です。「匠」というのは、「たくみ」「技術」ということです。つまり「design」とは、「イメージをカタチにする技」ということなんですよ。
BS:具現化する、実現するということですか。
MM:そう。imageがimageで終わってしまっては、それはdesignしたとは言えないんです。今でこそグラフィックデザイナーだとか、プロダクトデザイナーだとか細分化されていますけれど、imageしたことをカタチにしてそれを現実のものにしていく、、、そういうことでいうと、、尾形光琳も宗達も千利休も、、、彼らも皆デザイナーだと思うんですよ。それから、150年程前に近代郵便制度を考案したイギリスのローランド・ヒル、日本でいうと前島密、彼らもデザイナーなんですよ。それまでなにも無かった制度をimageしてそれを具現化したという意味では。
BS:そうですね。今では当たり前の郵便制度ですが、無いところからそれをイメージしてつくるんですから、壮大なデザインですね。
MM:そう。それから、これはかなり難しいことなんだけれど、「誰が見ても同じものに見える」ようにすること。・・・例えば、ここにコーヒーカップとソーサーがありますけれど、この物体を「コーヒーカップ」と認識できない世界も現実にあったんですよ。食べ物を乗せるのが葉っぱ、飲み物をすくうのはこの手のひら、、、そういう世界ではこれはなんだか分からない物体だと思うんですよ。社会の発達や情報を理解し、それと歩調を同じくして、「誰が見ても同じものに見える」ものをデザインする、更に言えば「一歩先のイメージをカタチにつくる」のがデザイナーの仕事だと思うんですよ。
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