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「ケンカもするけど最後はやってあげます」
YO:建築は様々な法規の制限を受けるじゃないですか。美術館の展示もそうで、特に、消防法の制限を強く受けます。その他に、例えば森美術館では1棟の建物全てが美術館ではなくて、他のオフィスフロアと共存していますよね。そういうことや、52階・53階だということも厳しい条件になるんですよ。でも、本来美術というのは、作品のまま展示してあげたいとは思うんですけれどね、、、いろんな制限があって難しいのも事実です。
BS:作家がやりたいことがそういう法令上の制限で出来ないとなると、現場はスタックしちゃいますよね。
YO:そう。例えばよくあるのが、「この箱の中は暗くないといやだ!」とかね。この要求は、消防法の絡みがあってとっても難しいんですよ。だから、はじめはケンカになります。「それはできません」って・・・だってそう言うしかないですからね。でも、作家の要求に「なるべく近づけたい」って僕はいつも思っているので、最終的にはまた違うカタチで暗い状況をつくってあげるんです。最初はケンカするけど、でも最終的にはやるんです。なんとかね。。。みんなが喜ぶところにもっていくのが仕事です。
BS:さすがですね。プロです。
YO:みんなに「ありがとうございます。」って言われるものをつくるのが私の使命だと思っています。
BS:六本木ヒルズ「森美術館」で準備中だった花代さん(参加者の作家の1人)が言ってましたよ。「今回はたくさんのアーティストが出るけど、この人が最高のアーティストよ」って。
YO:とにかく、、、今回の現場は57組だっけ?とにかくものすごい数の作家をまとめるのは大変だったんですよ。作家に対して「いい加減にしなさいよ」って言うこともあるんですけど、でも、絶対逃げないし、絶対いいものをつくります。
BS:小澤さんを指名する作家もいらっしゃると聞きましたが。。。
YO:今は本当に幸せだと思います、指名を受けるようになって。。。あと、指名を受けるような後輩が出てくれば申し分ないですね。
BS:ところで、現場に入っていた施工業者さん、大工さん、彼らはみんなイイ顔してましたね。とっても現場を楽しんでいるようでした。
YO:いやぁ、仕事は楽しくやらないとダメでしょ!僕のコンセプトでもあるんですが、本当に「仕事は楽しくやらないとダメ!」です。それは棟梁の役目です。楽しくやらないといい仕事が終わらないし、楽しくない現場は作家さんにも失礼に当たりますね。だから、気合いを入れるんですよ。「よっっっっっし、ファイト!」とかね「ぃぃぃくぞぉ、ぉおい!」とかね。かけ声も大事。みんなが、しゅんと落ち込んじゃってるようじゃ、いい仕事はできない。
BS:この仕事はコミュニケーションですよね。小澤さんの現場を見ていて、小澤さんはコミュニケーションの人だなって思いましたね。作家、美術館、大工さん、学芸員、、、いろんな立場の当事者がいる現場ですから。
YO:うん、そうです。みんな、文句があったらこっちに集まってくる(笑)。だけど、やっぱり大工の棟梁でないとダメなんですよ。
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「六本木クロッシング」を準備中の作家とスタッフの方々

「六本木クロッシング」の準備で会田誠さんの作品を扱う専門業者の方々 |