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アメリカ、日本、中国

BS:つまり、アジアの投資家たちが日本の不動産に投資しようとしていたということだと思うのですが、逆に今、日本の投資家が中国に投資しようとしているし、高橋さんもそのコンサルティングに積極的に動かれている。今のこの方向性は、当時から予測されていましたか?

MT:いや、その頃はまったくそうは思っていなかったです。

BS:今、逆流が起きているということなのでしょうか?

MT:逆流というのは、ちょっと違うかも知れない・・・というのも、私たちの顧客というのは華僑の投資家の中でも比較的保守的なスタンスを取る方々だったんですよ。つまり、彼らは中国に投資をするという事は決してせず、過去、アメリカやイギリスに投資してきたわけです。つまり・・・不良債権ですね。アメリカも90年代前半はものすごく景気が悪かったんですよ。アメリカの不動産価格が暴落したタイミングで不良債権に投資をして、莫大な財産を築いてきたのが彼らです。そんな彼らのことですから日本の景気が悪いのを見て「いつかは景気も良くなり、不動産価格も上がるだろう」と当然考えるわけですよ。それで、彼らは日本を狙っていたわけです。要するに、先進国では不動産価格は景気の波に連動して動いているだけで、経済が成長して上がるということはないんですよ。成長しないから。だけど、、、

BS:中国は違う。

MT:そういうことです。だけど、華僑の保守的な投資家たちは先進国で稼いでいて、中国に投資するようなメンタリティーがなかったんですよ。つまり、彼らは中国のことが心底嫌いなんです。戦争の時も、文化大革命の時も徹底的に財産を潰されてきたから。彼らにとって、中国という場所は「絶対に投資しないところ」だったわけですよ。なのに、そういう保守的な投資家たちですら中国に投資しはじめたわけで、これはつまり、中国への投資のリスクが低減してきたという事実の現れだったわけですよ。中国投資が魅力的になって来たということですね。

BS:それはいつ頃から始まったのでしょうか。

MT:そう、、、2001年か、2002年か。。。

BS:そんな最近のことなんですか・・・

MT:その一方、日本では98年から2000年にかけて、不動産を買うような人なんていなかったわけですよ。国内にほとんど。ファンドもなかったし。はじめて買手として名乗りを上げたのは、におそらく米国系ファンドだったと思いますが、、、彼らが出てきた頃は、完全に‘買い手市場’だったわけですよ。

BS:叩いて買える。

MT:そう。売る人ばかりで買う人がいなかったですから、日本人って本当は外資に売りたくなんかなかったんだけど、外国人でも相手しないといけない状況だったんですよ。デューデリジェンスとか言ってコンクリートを細かいところまで調べて「この建物は、かくかくしかじか・・・」なんてやりはじめるし、買付は入れるけど、買いやしないし。。。契約書は英語だし。。。でも当時、彼ら以外には誰も買ってはくれないから仕方なかったんです。

BS:なるほど・・・売る方にとってはつらい話しですね。

MT:そう。だけど、今では国内にもファンドもできて、リートもできて、、、ノンリコースローンだとかできて、はっきり言って外国人は日本でもう買えなくなってしまったんですよ。だからわれわれの役割もそこで終わってしまったんですね。ある意味から言うと。。。

BS:外国人が東京に投資する際のコンサルティングという役割が終わったと言うことですね。

MT:そうです。お客さんが、中国に投資しはじめたわけですから、われわれもそれを拾わなくてはいけないと言うことで、それで上海に飛んで会社をつくったわけですよ。

 
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