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" ものづくりの原点"

電化製品・家具・雑貨・車椅子、そして見たことの無い楽しい自転車をつくり続けるCYCLE BOY谷信雪氏。氏のものづくりに対する想いを伺った。

谷 信雪/タニ ノブユキ
1962東京生まれ
1983育英高専 専攻プロダクトデザイン卒業
1983シャープ株式会社 総合デザイン本部勤務
1994自転車の時代が来ると思い、自転車屋を始める 屋号[CYCLE BOY]

CYCLE BOY
主な活動:プロダクトデザイン
鐘紡関連:フィラ スポーツブランド
自転車意匠:45PRMノベルティー/アクセサリー/オリジナルイス車(車椅子)キャピタル TOKYO WORK HAND 2002
OZONE 主催 出展

contact :wapaya@diana.dti.ne.jp
CYCLE BOY:〒253-0054神奈川県茅ヶ崎市東海岸南2−10−2
Phone/Fax 0467-58-1244

2004年8月12日 CYCLEBOYにて
インタビュアー:大川幸恵(blue studio)

自分の欲しいものをつくる

ブルースタジオ(BS):自転車屋さんをやる前はシャープでプロダクトデザインをやっていたということですが、ど ういったものをつくっていたんですか?

谷 信雪(NT):ラジカセ・TV・ステレオ。。。電化製品のデザインをいろいろやってきて、特にラジカセが 好きでたくさん作ってきた。サラリーマンとしてどうやってつくってきたかというと、自分の 作りたいものを自分の会社を使って作っちゃおうと思ってデザインしていたんだ。営業との打 ち合わせとかどんなメーカーでもあるんだけど、営業の話は全然聞かないで自分の好きなもの をつくってきたね。

BS:会社としてはその商品を買うターゲットというのは設定されているんじゃないですか?

NT:会社としてはマーケティングとかターゲットを絞るツールは勿論あるけど、マスメディア に対してリサーチって何かな?という疑問がまずあったから。漠然とした「みんな」のことな んてわからないんじゃないかと。だからいつも「このラジカセは自分が欲しい」とか「彼女に プレゼントしたい」とかそういうのがコンセプトだった。 言われた通り言われたまま作るというデザインの能力も必要だけど、最初のインスピレーショ ンはマーケティングの統計の世界から汲み取って作るものじゃないと思う。そのデータをどう 読むかによって価値観も全然違ってきてしまうし、結論としてマーケティングというものさし は自分には無いかなって。

BS:組織の中で電化製品をつくっていた時も、家業である自転車屋さんを継いで個人として自転 車をつくるようになっても、谷さんにとって基本的なものづくりのスタンスは何も変わらない ということですね。

NT:変わってないなぁ。例えば僕らには骨董の趣味は無いけれど、古い車がいいなぁとか古い カメラがいいなぁってどうして思うのか?それは作り手の情熱がそうさせているんだと思うんだ。作りたくて仕方のなかったものが、時間を飛び越えて手に取った人間に感じさせるんだと 思う。今そういう情熱がモノにあるかな?みんな仕事としてデザインし過ぎているよね。本当 に自分が欲しいものをつくっていないから、魅力が無いものが多い気がする。

 



シンガポール製の古い自転車を手直ししたもの。古いパーツと一口に言っても、お客 さんがずっと大事にしていた自転車の部品から、廃品、自転車メーカーの 倉庫で20年眠っていた新品状態の部品まで様々。
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