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" NATURIAL 〜 森と対話しながら生まれた心象風景 〜"

「NATURIAL」(nature/自然+ neutral/ニュートラルの造語)というタイトルのもと、7月に渋谷で作品展を行った画家の稲垣弘子氏。緑豊かな里山の中にあるアトリエでの日常、自然観、制作スタイルに迫った。

稲垣弘子/イナガキヒロコ
1972 生まれ
1995 武蔵野美術短期大学卒業
1998 名曲喫茶でんえん(国分寺)個展
2000 昭和シェル石油現代美術大賞展 入選
2001 NC ART Gallery(京橋)個展/都筑区民ギャラリー(横浜)個展
2003 H*hBM(目黒)個展
2003 GalleryConceal(銀座)並びにH*hBM(目黒)個展 同時個展開催
2004 アトリエIZUMI(町田)グループ展/アトリエIZUMI(町田)個展/GallerConceal(渋谷)個展


contact : hiroko_art@ybb.ne.jp
tel/fax : アトリエIZUMI 042-734-8036


2004年8月13日 鶴川 アトリエIZUMIにて
インタビュアー:大川幸恵(blue studio)
撮影:中西博子

鶴川の里山

ブルースタジオ(BS):東京都内とは思えないほど緑が豊かですね。鶴川はあちこちに山や竹林が残っていますが、ここの竹林もすごい!屋外は、彫刻家の方たちが制作の場として使用しているんですか?

稲垣弘子(HI):そう。私がここに来る前から、彫刻家の人たちはここをずっとアトリエにしているんです。彫刻って場所がいるでしょう?重機も使うし音も出るし。今は10人の彫刻家が野外で制作し、建物の方は休憩室と私のアトリエがあります。

BS:この場所で、稲垣さんはいつもどういう風に制作しているのですか?

HI:自宅は別にあるので車でアトリエに来て、毎日小一時間散歩して、スケッチしたり。やっぱり無いものは描けないから。私は一見抽象的な表現をしているけれど、抽象的なものというのは自分の中に何かを取り入れてそれを分解していくだけの話。「自分の中に入ってくるものは何か」「日常見るものは何か」とかそういうことが大事で、自分の中に何かが入ってこないと描けない。つくりごとのものは見ればわかっちゃうし。だから「なんだろう?なんだろう?」「今日はなんだろう?」といろいろ考えながら、山の中を散歩しています。

BS:毎日歩いていると、いろんな変化を感じそうですね。表情は日によって全然違うのでは?

HI:わかりますね。最近は散歩してなかったからもう今は通れませんよ。1ヶ月通らなかったら、ブワーっと自然が通せんぼしちゃう。前まで散歩できたのにもう通れない。人が通るから自然が退いているし、きれいな里山ってその辺の野ざらしになっている山とは違って人の手が入っているから、自然と人間とが安心した関係が築けるんですよね。

BS:じゃあここにいる時はアトリエにこもって絵を描くというだけではなく、散歩していろんなものを見て触って。

HI:うーん、、よくわからないけれどここの「気配」がいいんです。ここに来る人みんながそう言いますね。彫刻家の人たちはこの場所でワークショップもしていますが、来る人来る人、この場所に惚れ込む人が多いです。

 



鶴川の里山。地元の人が営む畑と山の風景。東京都内とは思えない程、緑が濃く色鮮やか。
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