<コミュニケーションとオーダーシャツ>

高橋啓造/タカハシケイゾウ

1949年 大阪市生まれ。
1971年 カネタシャツ(株)入社
1975年 東京勤務:シャツの営業はじめ企画及び管理に従事する。
2001年 退社
2002年 オーダーシャツショップ「K’s PAPA」立ち上げ、現在に至る。


Link: http://www3.alpha-net.ne.jp/users/kspapa/
Contact: kspapa@m08.alpha-net.ne.jp

 

2005年3月19日 南青山『K’s PAPA』にて
インタビュアー:堀田幸作(blue studio)
撮影:金子千秋


「お気に入りの一枚がその人をハッピーにしてくれたら最高ですよね。」

ブルースタジオ(以下BS):いきなりですが、高橋さんにお伺いしたいのは、オーダーシャツの魅力についてです。

高橋啓造(以下KT):ほんとにいきなりやな(笑)。難しい質問ですが、皆さんが知りたい所でしょうね。なんといってもそのシャツが「自分だけのオンリーワン」になることですよ。

BS:そのようなシャツを作るにはいろいろと難しいこともあるんじゃないですか?

KT:その通りです。オーダーシャツはお客様一人一人の身体的特質と自身の趣味、ライフスタイルからデザインが決まります。ゆったり着たいのか?タイトに着たいのか?ドレッシーにしたいのか?カジュアルにしたいのか?そういったことが重要なポイントになります。お客様から可能な限り多くを引き出すことでベストなシャツができるのです。情報が多ければそれだけ再構築してカタチにするのは難しいのですが、その人を知れば知っただけベストなシャツができるモノなんです。ときどきお客様は要求が矛盾していることや、整理しきれていない場合があります。そういった場合には専門的な知識や経験からアドバイスさせていただきます。人は主観的な思考の中では整理することが難しいのです。客観的な立場に立ち、求めているものを整理するのも私の仕事だと思っています。それは決してお客様の要求を否定しているのではなく、お客様にとっての“お気に入り一枚のシャツ”を作るための重要な作業なのです。三十数年シャツづくりに関わってきましたが、未だに難しいですけどね(笑)。究極的には「お気に入りの一枚がその人をハッピーにしてくれたら最高ですよね。」

BS:私達もお客様の建物を設計する時に同じような事を考えますね。可能な限りお客様とコミュニケーションをとりながらも、客観的な視点を保つ事を心がけるんです。設計活動の主たる部分は様々な情報を整理する事ともいえますしね。




ショップ中央にディスプレイされているシャツ。



高橋さんの目にかなった生地のみがセレクトされている。
1 ・23TOP